2017年10月20日金曜日

神鋼、社員が社内調査を妨害 検査データ隠蔽

 神戸製鋼所は20日、アルミ・銅製品のデータ改ざん問題を受けた社内の点検中に社員の妨害行為があったと発表した。また、グループ会社で自社内の規格を満たしていたかのように品質データを書き換えていた。同日記者会見した梅原尚人副社長は「改めておわび申し上げる」と陳謝した。

記者会見で頭を下げる神戸製鋼所の梅原副社長(左)ら(20日午後、東京都港区)
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記者会見で頭を下げる神戸製鋼所の梅原副社長(左)ら(20日午後、東京都港区)

 日本工業規格(JIS)を巡る不正があったのは子会社のコベルコマテリアル銅管秦野工場(神奈川県秦野市)。2016年9月から17年8月まで同工場で製造した銅管などについて、JISが定める引っ張り強度などの品質基準を満たしていたものの、社員がJIS規格をさらに上回っているかのようにデータを偽装していた。

 この製品はJISマークを表示して出荷しているが、財団法人、日本品質保証機構の指摘を受けマーク表示と出荷を自粛しているという。「すでに出荷済みの製品はJIS規格を満たしており、安全性には問題ない」(梅原副社長)という。

 一方、長府製造所(山口県下関市)ではデータ改ざん問題を受けた8月以降の社内調査のなかで、社員が不適合品の検査データを報告せず隠蔽していた。現場の管理職も関与していたといい、組織管理とコーポレートガバナンス(企業統治)のほころびが明らかになった。

 神鋼のアルミ材製品を巡っては、トヨタ自動車ホンダなど自動車大手が19日、品質データを改ざんしていたアルミ板の安全を確認したと発表。鉄道車両でもJR東日本JR西日本など鉄道各社が運行中の車両に使われている「部材の安全性に影響はない」と説明している。

 神鋼は月内にこうした安全問題の検証結果を公表する方向で作業を進めていたが、相次ぐ不正の発覚で正確な検証に手間取る恐れが出ている。経済産業省も月内の提出を求めている。

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