2017年10月20日金曜日

神戸製鋼所、梅原副社長「不正発覚免れる行為あった」

 神戸製鋼所は20日、アルミ・銅事業の不正を調べる自主点検で、不正の隠蔽行為があったと発表した。記者会見した梅原尚人副社長は「安全性の検証中に不正の発覚を免れる行為が起こったことは誠に申し訳ない」と謝罪。日本工業規格(JIS)違反も判明した。

 ――出荷した不正品の安全性はどこまで担保されているのか。

 「一概に何%(担保されている)とは答えられない。顧客製品にどのような影響を与えるのかを含め、顧客側で安全性を判断してもらう。現時点ですぐに問題があるという事例はない」

 ――神鋼の製品を顧客側で確認はしないのか。

 「顧客は不適合品を加工する。加工中に品質問題が発現すれば気付く。顧客側で検査することもあるが、検査しなければ気づかない場合もある」

 ――米司法省から書類提出を求められている。

 「情報開示を要請されている。具体的な開示内容は決まってない。誠意をもって対応する」

 ――不正の隠蔽を具体的に説明してほしい。

 「アルミ・銅事業の自主点検中、長府製造所(山口県下関市)で管理職を含むグループ従業員の妨害があった。点検過程で不適合品のデータを報告せず隠していた。19日、社内の相談窓口に情報提供があり判明した」

 ――JIS法違反も見つかった。

 「これまでデータ書き換えは認識していたが、違反ではないと考えていた。認証機関は(品質が)JIS規格を満たしても品質の保証体制が十分ではないと判断した」

 ――ビジネスへの影響は。

 「影響はある。現時点で顧客からの賠償請求など訴訟はない。顧客側で発生するコストの負担を数社から求められ、協議中だ。信頼を失い、他社へ発注を切り替える動きもあるだろう」

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