2018年2月16日金曜日

Q&A 日銀総裁の仕事とは? 政策決定を主導 発言は世界中が注目

 政府は16日、日銀の黒田東彦総裁を再任させる国会同意人事案を示した。日銀総裁はどんな仕事をするのか。Q&A形式でまとめた。

 Q 日銀総裁とは

 A 日本の中央銀行である日銀のトップで、約4600人の組織を牽引しながら、物価の安定を図り、安心してお金のやりとりができる環境を維持するのが使命だ。お札の発行や、金融機関との取引、金融政策の運営もこうした目的のために行われている。公表されている平成28年度の役員報酬(賞与を含む)は3512万円だ。

 Q 具体的な仕事は

 A 最も重要なのが金融政策の決定。日銀は金融機関を相手に国債を売買し、市場に出回るお金の量を調節するなどといった手法で、景気を押し上げたり、抑制したりしている。政策は総裁を含めた9人の政策委員の多数決で決まるが、議長を務める総裁の考えは決定にも大きな影響を与える。金融政策は国民の心理に働きかけることも多く、記者会見や講演などで分かりやすく情報発信するのも重要な仕事だ。

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