三菱マテリアルのグループ会社3社で品質データの改竄(かいざん)を含む新たな不正が発覚し、一連の品質問題で生じた不信はなかなか払拭されそうにない。経団連が会員企業に対し不正の有無の総点検を求め、その結果を6日に公表したが、三菱マテの新不正は含まれていなかった。
経団連は調査結果の公表で、神戸製鋼所や三菱マテなどの品質不正問題が解消に向かうことを示そうとしたが、今回の新不正でメンツがつぶされた格好だ。
経団連は昨年12月以降に新たな不正があった場合は公表し、経団連に報告するよう各社に要請。このため、11月に発覚した三菱伸銅などの不正は報告対象ではなかった。
だが、三菱マテは今回の新不正を今年1月に入って把握したにもかかわらず、経団連には報告しなかった。8日の記者会見で、三菱マテの小野直樹副社長は「(新不正は)経団連の指示の対象ではないと認識していた」と、ひとごとのように語った。
もともと、経団連の会員企業の調査は、三菱マテや神戸製鋼などで不正が相次ぐ中、各社が改めて総点検し「不正は限定的」と示すのが狙いだった。だが、三菱マテが、新たな不正について経団連への報告を怠ったことで、調査結果の信頼性は失われた。経済界として進めようとする日本のモノづくりの信頼回復に水を差した形だ。
竹内章社長をはじめ、三菱マテ経営陣の責任は極めて重大だ。(平尾孝)
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