25日正午過ぎ、NTTコミュニケーションズが提供する「OCN」などのインターネット接続サービスでネットに接続しにくくなる通信障害が国内各地で起きた。そのきっかけは、米IT大手グーグルの装置で起きた情報の誤配信とみられ、JR東日本の「モバイルスイカ」などのサービスも一時つながりにくくなった。
NTTコムのネット接続サービス「OCN」では25日午後0時22分ごろから多くの利用者がネットに接続できなくなり、同45分に復旧した。OCNは個人の契約が約767万、法人契約が約48万ある国内最大手。KDDIでも0時24分ごろからネット接続が不安定になった。同39分に大半が復旧したが、一部ではその後も影響が残った。
楽天証券は午後0時30分ごろから同3時50分までネットを通じた売買ができなくなったほか、フリマアプリの「メルカリ」がサービスを約1時間半停止。通信アプリの「ライン」でも、一部のサービスが約1時間半不安定になったという。
インターネットの情報は、世界中のネット事業者の通信網を経由して流れている。大量の情報をやり取りするため、ネット事業者はその経路に関する様々な情報も流しているが、25日は、グーグルがNTTコムに関する誤った経路情報を流したとみられる。そのため、同社の通信網は一時、非常につながりにくくなった。あおりで他社でも長時間にわたって接続が不安定になった可能性がある。
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