2018年2月7日水曜日

【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、一時743円高も後場急速に伸び悩む (2月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22001.29
高値  22353.87(09:44)
安値  21627.13(15:00)
大引け 21645.37(前日比 +35.13 、 +0.16% )

売買高  23億3629万株 (東証1部概算)
売買代金 4兆5260億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり反発、一時740円強の上昇も後場急速に伸び悩む
 2.前日の米国株市場でNYダウなど大幅反発も、上下に値の荒い展開で警戒感
 3.朝方は円安好感、後場はオプションSQを前に先物主導の売りが上値を押さえる
 4.指数寄与度の大きい値がさ株に先物を絡めた裁定解消売り圧力が反映される
 5.強弱感対立のなか売買代金は膨らみ、4兆5000億円台と前日に続き高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは567ドル高と3日ぶり急反発した。朝方は一時567ドル安まで下落したが、売り一巡後は主力株中心に買い戻しが優勢となった。

 東京市場では、前日の米国株反発を受けて日経平均株価が一時743円高と急反騰したが、後場は急速に伸び悩み小幅プラス圏で引けた。

 7日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が大きく切り返したことを受け、朝方はリスクオフの巻き戻しから日経平均が急反発でスタート。外国為替市場では1ドル=109円台後半の推移と円安に振れていたことも買いを後押しした。しかし、買い一巡後は上値の重い展開となり、後場に入ると先物主導の売りが重荷となり、急速に上げ幅を縮小する展開を余儀なくされた。今週末にオプションSQを控え、米株価指数先物を横にらみに思惑的なインデックス売買が、値がさ株の値動きに反映されている。大引けにかけ上げ幅を縮小したものの日経平均、TOPIXともにプラス圏は維持した。東証1部の売買代金は4兆5000億円と前日の水準には届かなかったものの高水準。

 個別では、ソニー<6758>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>も買われた。SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>が上昇、コマツ<6301>も高い。ゴールドウイン<8111>が急騰、西尾レントオール<9699>が値を飛ばし、サンケン電気<6707>も商いを伴い大幅高となった。セガサミーホールディングス<6460>、ケーヒン<7251>、北の達人コーポレーション<2930>、オプトラン<6235>なども高い。
 半面、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>が軟調、キヤノン<7751>も冴えない。デサント<8114>が急落、シンフォニアテクノロジー<6507>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も大きく下げた。日東紡<3110>、宮地エンジニアリンググループ<3431>などが売られ、名村造船所<7014>、リコー<7752>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、信越化 <4063> 、花王 <4452> 、アステラス <4503> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約72円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、NTTデータ <9613> 、JT <2914> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約68円。

 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)医薬品、(3)パルプ・紙、(4)鉱業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)食料品、(3)その他金融業、(4)証券商品先物、(5)建設業。

■個別材料株

△プロパティA <3464> [東証2]
 1→2の株式分割・記念優待を実施。
△スガイ <4120> [東証2]
 第3四半期は営業黒字浮上で通期計画を超過。
△中山鋼 <5408>
 今期経常を7%上方修正、配当も3円増額。
△サンケン <6707>
 4-12月期(3Q累計)経常は4倍増益。
△テクニカル電 <6716> [JQ]
 大和リースがTOBで完全子会社化。
△ヘリオスTH <6927>
 今期経常を12期ぶり最高益に上方修正。
△ゴルドウイン <8111>
 今期業績の上方修正と配当増額、株式分割を発表。
△UCS <8787> [JQ]
 ユニーが株式交換で完全子会社化。
△テレ朝HD <9409>
 4-12月期経常は3%増益とプラスに転じる。
△西尾レント <9699>
 10-12月期(1Q)経常は31%増益で着地。

▼明治機 <6334> [東証2]
 4-12月期(3Q累計)経常が45%減益で着地、10-12月期は赤字転落。
▼UACJ <5741>
 今期経常を27%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ゴルドウイン <8111> 、(2)西尾レント <9699> 、(3)能美防災 <6744> 、(4)ARM <8769> 、(5)サンケン <6707> 、(6)日進工具 <6157> 、(7)アトラ <6029> 、(8)メディシス <4350> 、(9)セガサミー <6460> 、(10)パーカライ <4095> 。
 値下がり率上位10傑は(1)デサント <8114> 、(2)ヴィンクス <3784> 、(3)シンフォニア <6507> 、(4)スクエニHD <9684> 、(5)河西工 <7256> 、(6)PCIHD <3918> 、(7)日東紡 <3110> 、(8)日比谷設 <1982> 、(9)東特線 <5807> 、(10)アグロカネシ <4955> 。

【大引け】

 日経平均は前日比35.13円(0.16%)高の2万1645.37円。TOPIXは前日比6.50(0.37%)高の1749.91。出来高は概算で23億3629万株。値上がり銘柄数は1165、値下がり銘柄数は821となった。日経ジャスダック平均は3911.30円(40.45円高)。

[2018年2月7日]

株探ニュース

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