JR西日本は11日、2005年に起きた尼崎JR脱線事故の遺族や負傷者への説明会を兵庫県伊丹市のホテルで開き、新幹線のぞみの台車に亀裂が見つかった問題の経緯や今後の対策を報告した。脱線事故後、「安全最優先」の取り組みを求めてきた被害者からは「信頼が崩れた」など怒りや失望の声が上がった。
説明会は非公開で、約200人が参加。来島達夫社長ら幹部が謝罪し、説明した。参加者によると、異変を認識しながら新幹線の運行を継続したことについて、会場からは「回復しつつあったJR西への信頼が崩れた」といった厳しい声が相次いだ。
終了後に記者会見した来島社長は「反省をいかに安全につなげていくか、改めて自覚しなければならない」と話した。
長男=当時(34)=を亡くした兵庫県伊丹市の男性(77)は「これまでの対策は何だったのか。もう信用できない」と落胆の表情。次男=当時(18)=を失った神戸市の男性(63)は「脱線事故をきちんと受け止めていないのでは」と指摘し、今後の対策について「内容は評価できる。必ず実現する覚悟をもって取り組んでほしい」と求めた。
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