【NQNニューヨーク=戸部実華】22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落した。前日比55銭円安・ドル高の1ドル=109円50~60銭で取引を終えた。米株式相場が大幅高となり、リスク選好時に売られやすい円の重荷となった。米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大するとの観測も円売りを誘った。ただ、北朝鮮問題などの地政学リスクや米政権の政策運営に対する懸念がくすぶっており、円売りの勢いは限られた。
22日の米株式相場は大幅に上昇した。ダウ工業株30種平均は一時200ドル超まで上げ、約4カ月ぶりの上げ幅で取引を終えた。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、相対的に低金利で投資資金の調達通貨とされる円は売られやすかった。
米債券市場では投資家のリスク回避姿勢が後退し、債券売りが優勢だった。長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比で0.03%上昇(価格は下落)した。日米の金利差が拡大するとの観測が円売り・ドル買いを促した。
前週後半にかけて円高が進んだため、買いに傾いた持ち高を中立方向に戻す目的の円売りにつながった面もあった。市場では「円が108円台半ばまで上昇した反動で円売りが出やすい」(ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのマーク・チャンドラー氏)との声も聞かれた。円は一時109円65銭まで下げ幅を広げた。
もっとも、円は下げ渋る場面があった。米韓両軍による合同軍事演習に対する北朝鮮の反発が懸念されている。連邦債務の上限引き上げなどの重要課題を控え、トランプ米政権の先行き不透明感もくすぶる。根強い警戒感が対外債権国通貨である円を下支えした。
24~26日には米ワイオミング州ジャクソンホールで経済シンポジウムが開かれる。25日にはイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長と欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が講演する予定で、発言内容を見極めたいとして様子見姿勢も強かった。
円の高値は109円14銭だった。
円は対ユーロで続落した。前日比10銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円80~90銭で取引を終えた。ドルに対する円売りが対ユーロにも波及した。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落した。前日比0.0055ドル安い1ユーロ=1.1755~65ドルで終えた。欧州経済研究センター(ZEW)が発表した8月のドイツの景況感指数が市場予想を下回り、ユーロ売り・ドル買いを誘った。ECBのドラギ総裁が「ユーロ高について何らかの懸念を示すのではないか」(BMOキャピタルマーケッツのグレッグ・アンダーソン氏)との思惑もユーロ売りを誘った。
ユーロの安値は1.1749ドル、高値は1.1773ドルだった。
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