2017年8月1日火曜日

ビットコイン分裂へ 混乱回避で取引や利用の一時停止も

 インターネット上でやり取りされる仮想通貨「ビットコイン」で、関係者が規格を巡って対立し、コインが2種類に「分裂」する騒ぎになっている。低コストで即時に送金や決済ができるため人気で、値上がり益を期待した投機的な売買も広がっていた。騒ぎを受け、取引や利用を一時停止する動きが出ている。

 一部の関係者が予告した「分裂」時期は日本時間1日夜。混乱を避けるため、円やドルなどと仮想通貨を交換する「取引所」と呼ばれる事業者の「ビットフライヤー」(東京)は同日午前、コインの取引所外への送金を止めた。多くの取引所で同様の動きが出た。

 騒動のきっかけは、コインを取引しやすくするための規格改良を巡る対立だ。

 最近の取引増加で、情報処理に時間がかかるようになった。一度に取り扱うデータ容量の拡大について、関係者がネット上で話し合ったが決裂。発言力が強い中国の事業者とみられるグループが、規格を刷新した「ビットコインキャッシュ」を日本時間の1日夜につくると宣言した。欧米の事業者らは既存のコインの改良を主張し、コインが分裂する可能性が高まった。

 一時は、分裂後に片方のコイン…

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