
免震・制振装置の検査データ改竄(かいざん)が発覚した油圧機器メーカーKYBは5日、平成30年9月中間連結決算の最終損益が100億円程度の赤字になると明らかにした。装置の交換費用などとして150億円程度を損失計上する。これまでは69億円の黒字を見込んでいた。中間期としての赤字は3年ぶりとなる。
不正や不正疑いのある装置が使われている物件は全国で980件に上る。KYBは原則全てを交換する方針で、装置の製造費や作業費などを損失として引き当てる。工事に伴い、一時的に建物が利用できなくなる場合は、住民や店舗などへの補償費がかさみ、さらに損失が増える可能性もある。
KYBは現在は免震・制振装置の新規受注を停止して、交換用装置の生産を急いでいる。最短で32年9月までに交換を終えるとしているが、建物の所有者らとの協議や建築業界の人手不足もあって、工事完了が遅れる可能性がある。
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