［ニューヨーク ２０日 ロイター］ - 米国株式市場は続落し、ダウは２％超下げて取引を終えた。原油価格の下落を受けてエネルギー株が売られたほか、ターゲット(TGT.N)やコールズ(KSS.N)など小売銘柄が軟調な決算や業績見通しを嫌気して下落し、景気への懸念が強まった。主要３指数の終値はナスダックが約７カ月ぶりの安値、ダウとＳ＆Ｐは１０月下旬以来の安値となった。
１１月２０日、米国株式市場は続落し、ダウは２％超下げて取引を終えた。原油価格の下落を受けてエネルギー株が売られたほか、ターゲット
ダウとＳ＆Ｐは年初来の騰落がマイナスに沈み、ダウは約１％安、Ｓ＆Ｐは１．１％安となった。 ターゲットは第３・四半期の利益が予想に届かず１０．５％急落。オンライン事業への投資拡大や賃金上昇、値下げによる利益率の低下などが響いた。 百貨店のコールズも９．２％安。通年の利益見通しが予想を下回ったことを嫌気した。 小売各社のさえない見通しは、このところのハイテク株の急落を受けて既に神経質になっていた市場の警戒感を一段と高める結果となった。
セクター別ではエネルギーが下げを主導し、Ｓ＆Ｐエネルギー指数.SPNYは３．３％安。米原油先物は６．６％安で取引を終えた。小売指数.SPXRTも２．７％下落した。
プルデンシャル・フィナンシャルのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「世界経済を巡る懸念が強まっているという点で、２０１９年初めの状況が１８年とは異なるとの見通しを踏まえて市場が調整に動いている。米経済は大幅に弱まってはいないが、減速している」と述べた。
この日の米取引所の合算出来高は約９０億株と、直近２０営業日の平均８６億株を上回った。
スレートストーン・ウェルスのチーフ投資ストラテジスト、ロバート・パブリク氏は、商いを伴って相場が下落したことについて、売りが近く収束する可能性もあるとの見方を示した。
小売セクターではホームセンター大手ロウズ(LOW.N)も５．７％安。第３・四半期の既存店売上高が市場予想を下回り、一段の再編計画を明らかにした。
前日はアップル(AAPL.O)やインターネット関連、その他ハイテク株が売られ、長期にわたり強気相場をけん引してきた銘柄を巡り不安が広がった。
アップルはこの日も４．８％安となり、５月上旬以来の安値。ｉＰｈｏｎｅの需要減退を巡る懸念が引き続き重しとなった。同社株は終値ベースの最高値を付けた１０月３日以降、２０％超下落し、時価総額は約２５００億ドル分が消失した。
ゴールドマン・サックスはアップルの目標株価を引き下げ、新機種「ｉＰｈｏｎｅＸＲ」は米国外のユーザーの間で価格と機能のバランスが好意的に受け止められていない可能性があると指摘した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を５．７０対１の比率で上回った。ナスダックでも３．１６対１で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株３０種 24465.64 -551.80 -2.21 24618.68 24707.26 24368.98 .DJI
前営業日終値 25017.44
ナスダック総合 6908.82 -119.65 -1.70 6867.43 6994.75 6830.76 .IXIC
前営業日終値 7028.48
Ｓ＆Ｐ総合５００種 2641.89 -48.84 -1.82 2654.60 2669.44 2631.52 .SPX
前営業日終値 2690.73
ダウ輸送株２０種 10212.94 -321.52 -3.05 .DJT
ダウ公共株１５種 727.65 -4.64 -0.63 .DJU
フィラデルフィア半導体 1174.82 +1.81 +0.15 .SOX
ＶＩＸ指数 22.49 +2.39 +11.89 .VIX
ＮＹＳＥ出来高 10.50億株 .AD.N
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21235 - 305 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 21220 - 320 大阪比 <0#NIY:>
Ｓ＆Ｐセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
0 件のコメント:
コメントを投稿