日本航空の植木義晴社長(65)は24日午後、都内の本社で記者会見し、4月1日付で赤坂祐二常務執行役員(56)が社長に昇格する人事を発表した。植木氏は整備本部長を務める赤坂氏を選んだ理由について「これまで長年にわたり日航グループの整備を担い、安全運航の堅持に貢献してきた。リーダーシップを遺憾なく発揮できる人物だ」と述べた。
会見に同席した赤坂氏は「これからの成長をどうこれまでの歩みに結びつけていくかが今後の課題だ」と述べた。当面の課題として、2017年4月に策定した20年度までの中期経営計画の着実な実行を挙げた。
今後の事業展開については「いたずらに規模を追うより、しっかりした収益性の確保を前提としたい」と強調し、植木氏の路線を継承する姿勢を示した。そのうえで「航空会社は労働集約的な側面が強く、リソースの配分は大きな経営課題で、IT(情報技術)やロボットなどを活用したい」と話した。
赤坂氏は1987年の入社後、整備畑を約30年歩んだ。自身について同氏は「現場では毎日いろんなことが起こって、一個一個クリアしなければならなかった。瞬発力や粘り強さは鍛えられた」と振り返った。「現場ではその場で決めなければならないことも多く、自分で決められるのが強み。自然体でやっていけると思う」と語った。
会長に就任する植木氏は退任のタイミングについて「12年1月に当時の稲盛和夫会長から社長就任依頼があった際に、6年間を1つの目標としていた」と明かした。17年2月に自分自身にもう一度問いかけたといい「自分の中のエネルギーが思ったより少なかった。空になる前に次世代につなぐ。それが今年だった」と説明した。
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