米デトロイトで14日(日本時間15日)に開幕した北米国際自動車ショー。世界各国の自動車メーカーや部品メーカーが自社の製品や技術をアピールする。開幕を控えた13日から現地の様子を記録し、会場での各社の主な発表内容などを追う。(兼松雄一郎、工藤正晃、湯沢維久)
■インテル、自動運転で実績アピール
【デトロイト=14日15:30】
米インテルの自動運転部門のチーフシステムズアーキテクトが記者会見に登場。14日は自動車メーカーの発表がまだ少ないため、座席は半分以上が空席と少し寂しい風景…。2018年から日産自動車、独フォルクスワーゲン(VW)、独BMWと取り組む計200万台規模での実験の意義を語った。インテルは17年3月に153億ドルで買収したモービルアイ(イスラエル)の画像認識技術を活用し、自動運転車向けの開発プラットフォームを提供していく方針。人工知能(AI)に頼るのではなく、カメラの画像認識ベースのシステムが「最も経済的だ」とライバルとの違いをアピールしていた。
■チャオ運輸長官「自動運転導入は予想より早く」
【デトロイト=14日13:30】
開幕初日、イレーン・チャオ運輸長官が基調講演に登壇し「自動運転導入は予想より早く進む」と語った。米ゼネラル・モーターズ(GM)がハンドル、ペダルなしの自動運転車の導入を申請した例を挙げた。「技術革新を促すよう政策を仕分けし、米国の競争力を高めて雇用を生み出す」とし消費者の不安にも配慮しながら、積極的に新技術の利用促進を進める方針を強調した。
■大型ピックアップが行き交うデトロイト中心部
【デトロイト=13日22:30】
デトロイトの中心街は静まりかえる。シボレーの発表会場からバスでGMの本社に移動。併設するレストランで週末ディナーを楽しんだ大人たちが帰路に着く。帰り道に使うのは…大型のピックアップトラック。日本の光景とはやはり違う。この時間の気温はマイナス10度を下回った。
明日が開幕日。早速、米フォードのほか、独ダイムラーの「メルセデス・ベンツ」やフォルクスワーゲン(VW)の発表会が相次ぐ。米系と欧州系それぞれの個性を追いかけよう。
■GMトップ「NAFTA再交渉は建設的な議論を」
【デトロイト=13日20:00】
米ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は記者団に対し、米政権が進める北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について「条件見直しに関して政府と建設的な初期の議論ができている。我々は国内雇用を重視している。交渉は一歩間違えば雇用を減らす結果につながる」と政権への脅しともとれるメッセージを出した。
ただ、GMの米国の生産拠点では、2017年には乗用車の販売不振により積み上がった在庫の圧縮に伴いシフトの削減や数千人単位のリストラを断行してきた。しかも米乗用車市場には回復の兆しが見えず、乗用車生産拠点のさらなるリストラは避けられそうもない。NAFTAの議論で強気のメッセージをいつまで出し続けられるかは不透明だ。
■GM・バーラCEOも終始笑顔
【デトロイト=13日20:00】
「シボレー」が新型のピックアップトラックを初公開。参加者は専用駐車場からシャトルバスで発表会場に。アルコールが振る舞われ、ショー本番は明後日だが、既に前夜祭といった盛り上がりだ。取材班は飲まずにカメラ位置や取材の分担を再確認。「ようこそデトロイトへ」。今年のショーに関連した発表の1番手だ。
担当役員らによるピックアップトラックの発表会はおよそ30分。それが終わると、米ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)に記者とテレビカメラが集まった。新型車の発表のステージにはあがらなかったが、報道陣の関心はもちろん自動運転車やNAFTA、電動化といったところだ。踏み込んだ発言はなかったが、丁寧に質問には応じていた。
■ショー会場慌ただしく
【デトロイト=13日18:00】
ショー開幕を控えた13日。夜に「シボレー」ブランドのを発表する米ゼネラル・モーターズ(GM)。関係者の受付が始まった。ショーの直前の11日にはハンドルのない自動運転車の量産を発表。電気自動車(EV)も開発で先行したが、今や米テスラの後じんを拝す。かつての「世界のGM」の復活を目指す。
【デトロイト=13日16:00】
14日に開幕する北米国際自動車ショーの会場前。今回のモーターショーで独メルセデス・ベンツが新型モデルを初披露する多目的スポーツ車(SUV)「Gクラス」の1979年生産の初期モデルが樹脂にかためられて置かれている。「オフロードのレジェンド(伝説)を象徴する」という。競争が激化するSUV分野で、来場者にGクラスの歴史観をみせたいようだ。
会場となる建物に入ると、メーンホールの中に入れないものの、開け放たれたドアから各社の展示ブースがみて取れる。フォークリフトが行き来し、照明や音響のテストが繰り返され、準備作業が急ピッチで進む様子がわかる。アメリカらしい。
■極寒デトロイト、地元は歓迎ムード?
【デトロイト=13日13:00】
すっきりと晴れた気候。移動する車内からの景色はぽかぽか陽気だ。ただここは米国北部ミシガン州のデトロイトだ。外に出ると日差しがしっかり差しているのに寒さで体が震える。気温をみるとセ氏マイナス8.8度、そういえば天気予報できょうの最高気温は9度だった。自動車の街で知られるデトロイトの冬は猛烈に寒い。
地元テレビではモーターショーのCMが繰り返し流される。近くのカフェで取材班が打ち合わせをしていると、「なにをしてるの? 気になったから聞いてみた」。4040代ほどの男性が声をかけてきた。「モーターショーの取材準備だ」と答えると、「そりゃいい。楽しんで」。世界各地から人が集まる一大イベントに地元も歓迎ムードだ。
Read Again https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25668030U8A110C1000000/






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