トイレには行列ができ、携帯電話は充電切れ――。大雪のため新潟県三条市で半日以上も立ち往生したJR信越線の普通電車で、乗客らは疲労困憊(こんぱい)の中、不安な一夜を過ごした。乗客らは協力し合って、夜を明かした。
電車はダイヤが乱れ、乗客は普段よりも多かった。雪の影響で停車した際には「発車を試みたがだめだった」という内容のアナウンスが流れ、乗客から笑いが起こった。新潟県長岡市の高校3年生(17)も「間もなく帰れるだろう」と思っていた。
しかし、いつになっても電車は動かない。1カ所しかないトイレは混み合い、何十分も待つ人も。「救援物資を配る予定」と放送があったが、なかなか届かなかった。
楽観的なムードだった車内には次第に、いら立ちが募った。年配の男性が乗務員に「どうなっているんだ」と詰め寄る姿もあった。
新潟県見附市の男性会社員(24)は「車内がぴりぴりした原因は、JRの説明不足。まさか帰りが日付をまたぐとは思わなかった」と話す。
終わりの見えない状況の中、乗客は互いに声を掛け、助け合った。日付が変わったころから、席を譲り合うように。トイレットペーパーがなくなると、乗客同士でティッシュペーパーを融通し合った。
携帯電話の電池が少なくなって、家族と連絡が取れない人も多かった。未明になって迎えが来た人の名前がアナウンスされるようになると、充電器をみんなで使い回し、車内のコンセントから少しずつ充電していた。
朝に父親が迎えに来た専門学校生の男性(20)は「眠くて疲れた。今はゆっくり休みたい」とほっとした様子で話した。〔共同〕
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