2018年1月18日木曜日

伊藤忠の岡藤氏が会長CEO 継続性と変化を両立

 伊藤忠商事は18日、鈴木善久専務執行役員(62)が4月1日付で社長兼最高執行責任者(COO)に昇格すると発表した。岡藤正広社長(68)は会長兼最高経営責任者(CEO)に就き、引き続きグループ全体の戦略を指揮する。同日会見した岡藤氏は伊藤忠として初となるCEO職新設について「環境の激変に対応して新しいビジネスモデルを考えるとともに、海外の提携先との信頼関係を継続する」と狙いを話した。

伊藤忠商事の社長COO(最高執行責任者)に就任する鈴木善久専務執行役員(左)と会長CEOに就任する岡藤正広社長(18日午後、東京都港区)

伊藤忠商事の社長COO(最高執行責任者)に就任する鈴木善久専務執行役員(左)と会長CEOに就任する岡藤正広社長(18日午後、東京都港区)

 岡藤氏は在任8年。社長就任後、生活消費関連など資源以外の分野に経営資源を集中させてきた。2014~15年にはタイ最大財閥のチャロン・ポカパン、中国の中国中信集団(CITIC)グループと資本提携。16年には出資先のファミリーマートとユニーグループの経営統合にも踏み切った。

 伊藤忠の社長は6年での交代が慣例だったが、2年前に「CITICとファミリーマート統合にめどを付ける」と延長していた。「結果として大きく飛躍し、延長してよかった」と振り返ったが、「8年以上はないと早い段階で指名委員会に示していた」という。委員会では現体制の継続を求める声があったが、岡藤氏は「新しいアタマでビジネスモデルを考えないといけない」と継続性と変化を両立する新体制を選んだ。

 鈴木氏は航空機関連の経験が長く、現在は情報や金融部門のトップを務めている。鈴木氏は「ネットとリアルの融合など総合商社も新しいビジネスモデルを進化していかないといけない」と課題を指摘し、「伊藤忠全体が持っている資産を有機的に組み合わせて考える」と抱負を述べた。03年に40代で執行役員となり米国法人社長を務めた。11年には航空部品を手がける関連会社のジャムコに移り、社長として再建した実績も持つ。

 岡藤氏は鈴木氏の経歴を「いろいろな経験が彼の力になっている」と評価した。

 CEOとCOOの役割分担について岡藤氏は「うまくいけば続けるし、不都合があれば変える」と柔軟性を持って対応する方針を示した。

(企業報道部 堤正治)

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