2018年8月9日木曜日

スズキ:不正な燃費・排ガス測定、6401台で-管理職置かず把握できず

スズキは9日、新車に対する燃費や排出ガスの抜き取り検査で、本来は無効とすべき試験結果を有効と判断して採用していた事例があったことを明らかにした。判断基準を正しく運用できていなかったことや、検査が適正に行われているかについて管理職の目が行き届かない状態にあったことなどが原因になったと文書で発表した。

  同社によると不正があったのは6401台と、2012年6月から18年7月までに静岡県内の3工場で試験が行われた四輪車の約半数にのぼったという。決められた速度で燃費や排出ガスの試験を実施することが求められているものの、規定の速度から外れた時間の上限などの基準が正しく運用できていなかったと説明した。検査中に規定の速度を超えた時間の累計が10秒以上のものが35.6%を占め、最大239.9秒に達する例もあったなど、現場での規律の緩みも一因となったとしている。

  各工場に抜き取り検査担当の管理職が配置されておらず検査業務の実態が把握できていなかったことから、同社は7日付で各工場に担当管理職を配置。7月30日からは規定速度を外れるケースの有無を複数の検査員がチェックした後に検査成績書に記載するようにした。検査員の教育の徹底なども実施する。また、本来無効とすべき試験の結果を除外してデータを再判定したところ、全ての車種で定められた値を満たしていることが確認できたという。

  今回の不正はSUBARU(スバル)日産自動車での燃費・排出ガスの抜き取り検査での不正を受けて国土交通省が7月に各社に求めた調査で明らかになったもの。スズキは、二輪車については問題が確認されなかったとしている。

  スズキの鈴木俊宏社長は都内で開いた会見で、問題となった検査の過程について制度として決められたことで必要だと思っているとしたうえで、「それでもできない会社では困る」と延べ、今後は人員の増強などルールの順守に必要な体制を築いていきたいと話した。経営者として深く反省し、先頭に立って再発防止を進めると述べたがリコールについては考えていないとした。

スズキの株価にインパクト

  SBI証券の遠藤功治アナリストは、日産自やスバルでは問題発覚以降、販売台数が減少したり受注の取り消しなどが起きたりしており、株価も当初考えていた以上に下落していると指摘。「そういった点から鑑みると、スズキやマツダの国内販売にもそれなりの影響が出てくる」との見方を示した。特にスズキについては、これまで株価の上昇が続いていたことから「インパクトが出やすい」と話した。

  マッコーリー証券のアナリスト、ジャネット・ルイス氏は、不正の実態にまだ不透明な点があると前置きしたうえで、検査時に排ガスをコントロールするソフトウエアを搭載した独フォルクスワーゲンの不正などとは様態が異なり、安全性などの面に問題がなければ販売への影響が長期化することはないだろうとの見方を示した。

  スズキの株価は一時前日比6.5%安と、昨年11月9日以来1年9カ月ぶりの日中下落率となった。マツダ株は一時1.8%安と小幅な下落にとどまっている。

  国交省は9日、スズキのほかマツダやヤマハ発動機でも失敗した測定を有効とした事案があったことが判明したと公表。マツダは午後5時半に菖蒲田清孝専務が都内で会見を開く。ヤマハ発は午後3時半に渡部克明副社長が会見する予定。
  

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Read Again https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-09/PD6IOO6KLVRL01

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