2018年1月15日月曜日

【登板】みずほFG次期社長の坂井辰史氏「自分の立場でできることある」

 メガバンクにこれまでになく大きな変化の波が打ち付ける中、約6年半にわたってリーダーシップを発揮してきた佐藤康博社長から、船頭役を引き継ぐ。1万9000人の従業員削減や店舗の2割削減、ITを活用した新たな収益源づくりなどを軸にした構造改革の推進という大仕事を託された。

 「天命と思って引き受けてほしい」

 佐藤氏から、指名委員会の意向として社長候補に名前が挙がっていることを聞いたのは、今月9日のことだ。みずほ証券のトップとして、この2年近くの間、主要国の緩和的な金融政策を背景に大きく流れを変えつつある金融市場のダイナミズムを肌で感じてきた。

 「もう少し証券の社長を続けたい」という気持ちもかすめたが、「(証券の現場を知る)自分の立場でできることがある」と覚悟を決めた。

 みずほフィナンシャルグループが今、突きつけられている最大の課題は収益力の向上。カギを握るのは、みずほ証券の動向だ。みずほFGは平成29年度上期の手数料収入が振るわなかった。ただ、顧客の預かり資産残高は順調に増やしてきている。みずほ銀行など他のグループ会社のビジネスにも展開していく戦略が、花開くのはこれからだ。

 座右の銘は「随所に主たれ」。若手時代に上司に教わった言葉で、これからも「いかなる状況にあっても、それを受け止め力を尽くそう」と心に決めている。(米沢文)

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